私たちについて

ツシマヤマネコ木庭作利用実行委員会


木庭作(こばさく)を行っている志多留地区は2000年続くといわれる集落です。稲の伝来の伝承も残ります。

この志多留地区において2011年度よりトヨタ財団の助成を受け、木庭作復活活動をスタートさせました。志多留地区やお隣の田ノ浜地区、対馬市、対馬野生生物保護センター、島内外の方々や各種組織などの温かいご支援のもと、大平登志彦氏、当時の志多留区長であった原田義則氏、神宮正芳を初めとする地元住民有志と日本大学生物資源科学部糸長研究室(担当:關)は、「ツシマヤマネコ共生村協議会」を立ち上げました。

まず、大平登志彦氏、対馬市(担当:豊田氏)からご支援をいただき、木庭作地の選定・開墾作業を行いました。その後、原田義則氏の支えにより志多留地区での周知も進み、志多留の木庭作経験者である国分学氏に指導を受けつつ蕎麦の栽培をスタートさせます。しかし、初年度の蕎麦は、近年増えてしまったシカ・イノシシの影響が私たちの予想を超える状況であり、残念ながら収穫できませんでした。
その後は、シカ柵を整備したこともあり、順調に栽培・収穫ができるようになりました。この初期の大平氏、原田氏、豊田氏、対馬市そして国分氏との活動、そしてご協力がなければ現在の活動はありえません。

その後は、当初より取り組みに参加していた弊会の神宮正芳のきめ細かい管理により、台風の影響を受けた一年を除き安定して収穫できるまでになっています。
弊会の神宮正芳は長崎県特別栽培農産物認証の取得等による米のブランド化や、離島では少ない対馬で初の田んぼのオーナー制度の取り組みを進めてきています。新たな取り組みを積極的に実施する対馬を代表する農家の一人でもあります。
現在は、この神宮正芳が代表を務める「ツシマヤマネコ木庭作利用実行委員会」として活動を続けています。

また、世界で唯一対馬にのみ生息し、世界的にも貴重なツシマヤマネコ(環境省・絶滅危惧ⅠA類、絶滅の一歩手前)の重要な生息地の一つに木庭作があります。志多留地区はそのツシマヤマネコの重要な生息拠点の一つであるとされています。

このツシマヤマネコの他にも、ヒメネズミ、トンボ、ニホンミツバチ等、志多留地区の長い歴史のなかで農家が育んできた多くの生きものが生息しています。志多留地区での持続的な木庭作は、ヤマネコをはじめとした生きもの等の自然環境づくりでもあり、近年、集落で減少しつつある生産空間の拡大であると考えています。

お隣の田ノ浜地区・中山地区でツシマヤマネコ・生きもの配慮の米づくりを積極的に進める「田ノ浜ツシマヤマネコ共生農業実行委員会」や、域学連携をはじめ対馬の自然・歴史文化・人知等の地域資源を学びに、そして産業へと変えるべく全国でもトップランナーとして先進的な取り組みを進める対馬市(担当:前田氏)とも連携しながら、「ツシマヤマネコ木庭作利用実行委員会」は、地域環境づくり=自然環境づくりを言う考えのもと、これからまた継続して木庭作が志多留地区で行えるように、私たちが考える「風土産業」に向かって、伝統を引き継ぎながらも新しい木庭作のあり方を模索しています。

 

沿 革


  • 2011年度、トヨタ財団の支援により「ツシマヤマネコ共生村協議会(会長:大平登志彦)」を立ち上げました。
  • 2011年度、木庭作復活活動を開始しました。
  • 2012年度、獣害柵を整備しました。蕎麦を収穫することができました。
  • 2014年度、より安定した木庭作の管理を神宮正芳農家に委託開始しました。
  • 2016年度、台風の影響で蕎麦の収穫がほとんどできない状態になりました。
  • 2018年度、「ツシマヤマネコ木庭作利用実行委員会(会長:神宮正芳)」を立ち上げ、企業・個人サポーター制度の導入など新たな取り組みを開始しました。
  • 開始当初より、日本大学生物資源科学部のインターン生、対馬市域学連携事業関連の学生、実践塾の生徒などを受け入れ、環境学習の場としても利用して頂いています。

 

メンバー紹介


神宮正芳(会長・神宮自然農園田ノ浜ツシマヤマネコ共生農業実行委員会・中山在住・エコファーマー)
乙成貞人(副会長・田ノ浜ツシマヤマネコ共生農業実行委員会・田ノ浜在住・エコファーマー)
糸長浩司(監事・NPO法人エコロジーアーキスケープ日本大学
關正貴(事務局・連絡係・NPO法人エコロジーアーキスケープ・日本大学)
杉浦克明(農林環境教育担当・日本大学)
大平登志彦(顧問)

 

木庭作企業サポーター


有限会社渡辺菓子舗(iタウンページ

木庭作個人サポーター


糸長浩司 太田圭二郎 神尾佳成 杉浦克明 關正貴

 (あいうえお順、敬称略)

 

活動運営で関係している個人・団体


原田義則(木庭作復活・再生活動開始の際の志多留区長。活動をまとめあげた最重要人物)
国分学(ご自身の木庭作経験から木庭作復活時の作業内容についての指導者)
米田耕喜(めだかのお宿「田ノ浜」・エコファーマー・田ノ浜ツシマヤマネコ共生農業実行委員会などで連携)
対馬市(担当:前田剛 域学連携・実践塾・様々な手続きなどで連携・指導)
(敬称略)
心より感謝申し上げます。

 

アドバイザー


糸長浩司(日本大学生物資源科学部・特任教授)
關正貴(日本獣医生命科学大学・非常勤講師)
杉浦克明(日本大学生物資源科学部・専任講師)

 

規約


ツシマヤマネコ木庭作利用実行委員会 規約(2018年8月29日施行)